有職のホームレス

ホームレスとは、読んでそのまま、家のない人のことですが、家がないからといって、仕事も寝るところもないというわけではありませんね。
 
自分がこれまで出会った人の中で、家がない、かつての会社の同僚は5-6人いました。全員、すでにそこを退職したり、自分(吉田)の転職などで縁が切れているので、今ではどこでなにをしているのやら。
 
大体、少しでも給料をもらっているのだから、アパートでも借りれそうなのものですが、家賃や光熱費を払うのが嫌でそれをしようとしない。
 
全員が、「自家用車」が家でした。風呂は銭湯、洗濯は会社の洗濯機。何か住所を書かなければならない時には、会社の住所を書きます。
 
保険や免許、その他市民としての手続き、税金関係など、どうやっていたのか一切謎。
 
その中の1人は、会社の駐車場の一番端に停めてある軽自動車が家でしたが、その車は車輪に4本とも草のツタが絡(から)み付いていましたので、どう見ても何年も動かしてないのが分かりました。エンジンがかかってるのを見たことがありませんし。
 
春と秋は、その中で寝れますが、夏と冬は冷暖房がないと、とてもじゃないですが寝れません。ですからその人は、夏と冬になると、会社の駐車場に停めてある適当な人の車に乗り込んでエンジンと冷暖房をつけて、その中で一晩過ごします。
 
会社の駐車場が、どの位置に停めていても出られる駐車場ではなく、奥の車を出そうと思ったら、手前の車を動かさなければならない駐車場だったので、みんな鍵をつけっぱなしにしてたわけです。
 
だからどの車でも乗れたわけで、車から車を転々として日々を過ごし、その中で飯食って酒飲んで寝てました。もちろん、乗る車は、あまり怒らない人の車を選んでたようです。
 
これまで聞いた中では、一番長い人で10数年ホームレスで働いてた人が2人いました。
 
他の人は数年くらいで、その状態が嫌になり、どこかアパートを借りて住み、何年かすると家賃滞納で追い出され、再びホームレス。また何年か経ったらアパートを借りる、という感じで、一応は働いてましたから、家のある・なしの状態を交互に繰り返しているパターンでした。
 
家があってもなくても、あまり気にならないようでした。その感覚もすごいですが。
 
みんな、パチンコで勝った時にはホテルに泊まったり、季節のいい時には公園で寝たりもしてました。
 
自分は無理ですね、そういう生活は。毎日風呂入って布団で寝ないと。
 
消息はみんな分かりませんが、多分まだ同じことしてるんじゃないですかね。自分とは特に仲は悪くなかったので、出会っても差し障りはないのですが、合ってみたいと言う気は別にないですね。

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