営業の世界とは
自分は、某生命保険会社で、「生命保険」と「年金」と2つ加入していまして、それぞれに担当者がいるのですが、1ヶ月くらい前、「年金」の担当者の人から電話がありまして
「来年、『生命保険』の更新の時期ですので、お話をさせてもらっても良いですか。」
と言うので
「この人は年金の担当者のはずなのに、なんで生命保険の話でこっちの人が来るんだろう」
と思ったのですが、同じ保険会社の人ですし、今回はたまたまこっちの人が話に来るんだろうぐらいにしか思わず、深くは考えずにOKしまして、その人が家に来て、生命保険の更新の手続きをしました。
両担当者とも、毎年年賀状が来るので、どっちがどっちの担当かはもちろん覚えています。
それから2週間くらい経ちまして、今度は「生命保険」の担当の人から携帯にメールが来ました。
「新しい商品のご案内をしようと思い、吉田様のデータを開いてみたら、私の担当ではなくなっていましたのでびっくりしました。どうされたのでしょうか。私の方に何か不手際がありましたでしょうか。」
と書いてあるので、こっちもちょっと驚きまして
「いえ、何も不手際はありません。年金の担当の人から、『生命保険』のことで電話があり、そちらの方が来たのでそのまま契約の更新をしてもらいました。
会社の内情のことは分かりませんが、今回はこちらの人が来たのか、ぐらいにしか思いませんでしたが、何かまずかったでしょうか。」
と返事をしましたら
「別にまずくはないんですが、私の方で手続きをして頂ければと思っておりました。分かりました。どうも今まで長い間お世話になりました。ありがとうございました。」と、最後に泣き顔のアニメが入ってました。
この生命保険側の担当の人とはこれでおしまいになったようです。10年くらいの付き合いはありましたが。。
ふと思いましたが、これは、同じ会社の中での契約の取り合いなのでは?
今回分かれを告げられた「生命保険の担当の人」は、盆と正月にはいつもせんべいを持って来てくれる人で、年賀状も暑中見舞いも送って来てくれていた人でした。
この人とは、どうもこれで縁が切れてしまったようで、あのメールの別れの文面が心に残ってしまい、すごく悪いことをしてしまったような。
でも、契約時にそこまで考えません。「ああ、そうなんですか、では手続きしときます」ぐらいしか思いませんでした。どうも心に引っかかって、嫌な気分ですね。
しかしこの年金の人も、来年の契約更新の話で、こんな時期に正規の担当者を出し抜いて行動起こすとは、まさに速い者勝ちのようです。
数字が全ての営業の世界。すっかり忘れていましたが、自分も何年も営業にいましたので、自分の経験を言えば、社内でこういうことは確かに何回もありました。
自分が以前いた営業会社でも、ある社員が
「スーパー○○の横に住んでる○○さんが、もうほとんどOKの状態で、後は契約書にサインもらいに行くだけなんよ。今日の契約、助かったわあ。」
などと、朝、会社でしゃべったものだから、朝礼の後、速攻で別の社員がその○○さんの家に訪れて契約書にサインもらって、自分の実績にしてしまい、その、しゃべってた社員と喧嘩になったこともありました。
全国的に営業の世界ではよくあることではありますが、でもちょっと社会人としてどうかと思いますがね。
多分、この生命保険会社の2人、会社で口をきかなくなるんじゃないでしょうか。