空中に浮かぶ顔

これは本で読んだ話ではなく、この手の話としては珍しく、結構前ですけど本人から直接聞いた話なのですが、
 
その「彼」がある晩、飲みに出ていてのその帰り、彼の家は繁華街からそれほど遠くはないので、酔っぱらって家まで歩いて帰っていたそうです。それで家の近くまで来た時、何十メートルか先に妙なものが空中に浮かんでいることに気づきました。

それは遠くから見ても人間の顔のようにしか見えないものでした。
 
ですが空中に顔だけあって、その下がない。
 
彼もブッたまげましたが、その「顔」の先に自分の家があるのでそのまま進んで行くしかありません。どんどん近づいて行くと、それはやっぱり空中に浮かんでいる「顔」だけの存在でした。
 
その下には何もなく、向こうの風景が見えていました。
 
「これ、絶対幽霊だ!」と思いながらも、この先に家があるので、このまま歩いていくしかありません。酔っぱらってたのが幸いしたのか、別に腰を抜かすほどビビることもなく、「嫌だな~」とか思いながらもその顔の横を通過。
 
後は一目散に家に入りました。
 
後日、職場の人間にこの話をしましたが当然のように誰も信じません。
 
「酔っぱらって看板か何か見間違えたんでしょう。」
「そりゃー、貴重な体験しましたね、はは(笑)」
 
という感じ。
 
彼が言うには「酔ってはいたが、意識は、はっきりしとった。絶対、見間違いなんかじゃない、あれは絶対幽霊じゃった。」
と。
 
飲んだ帰りというのがどうも信憑性(しかぴょうせい)を欠かすようです。写真もありませんし。
 
この道路は普段、普通に何百回か千回以上も通ってる道路なんですが、ああいうのが出たのはこの一回だけ。
 
その彼と自分と話した時も、彼は真面目な顔してしゃべってましたから、
 
「こんばんは、とか言ってみたんですか?」
 
などとギャグの突っ込みを入れられる雰囲気ではありませんでした。
 
こういう話は大好きなので、信じるかどうかといえば、半分半分でして、決して否定はしませんね。
 
しかし、自分の家の近所にこういうのが出たら、かなり嫌です。
 
心霊体験は今ではツィッター、ブログ、フェイスブックなどの投稿ネタにはなるでしょうが、果たしてその瞬間、携帯出して写真が撮れる人がどれだけいるでしょうか。
 
もし、自分が同じ経験をしたら、とっさに撮影できるかどうか、自信はないですね(^_^;)。

プラセンタを超えた、母の滴 スーパープラセンタEX。

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