下の者には払わせない
会社の帰りに何人かで飲みに行った人たちがいまして、その中に1人、役職者というか、その集団の上司がいました。
一次会で終わったのですが、支払いはその上司の人が全部1人で払いました。
他のみんなは当然、「ありがとうございます。」「ごちそうになりました。」
と口々にお礼を言います。
その中の1人の、とある彼は、その上司に「ありがとうございました。」と言ったまでは良かったのですが、その後
「いやぁ、でも今の居酒屋、あんまりおいしくなかったですね。俺の好きなものもあまりなかったし。
今度はもっと、おいしい所へいきましょうよ。」
と、言ったとかで。
その上司も、もちろん楽しい場だったので聞き流したそうです。
後日、その「上司」の人と会った時にその話をされて、「普通、思ってても、ああいうこと言わんだろう。礼儀のレの字もなってない奴じゃった。」
とか言ってました。部外者の自分にしゃべるくらいですから、よほどカチンときたんでしょう。
言論の自由とか素直とかいう見方もできますが、やっぱりその辺り、おごってもらったという相手の好意には、その場だけでも気持ち良い態度を示すのが社会人のような気がしますが。。
ちなみのこの上司の人、下の者と飲みに行った時には、全部自分が払って、絶対に下の者には払わせないというのがポリシーだそうです。なかなか男らしいです。
それでこの人のことではないのですが、随分昔の知り合いで、やはり
「会社の下の者とか女と飲みに行った時には絶対に相手に払わせたりしない」という主義の人がいました。
ただ、彼の場合、そのために金を借りてまで飲みに行ってたそうで、その当時聞いた話では、全部で200万かなんか借金があるとか言ってました。
その人とは当分会ってませんが、返済できたんですかね。
「借金してでも俺がおごってやる、部下や女に払わせるようなことはしない。」
という生き方は、「まさに男の中の男」と思う人と、「愚かな人間」と思う人と、この辺り、感じ方は分かれるでしょうね。