不動産屋からの重大な話。
現在自分が住んでいますのは借家で、家賃6万円の古い一軒家です。
先日この家を管理している不動産屋から電話がかかってきまして
「重大なお話があるのですが。」
と言われ、「一度店舗の方に来て下さい。」と言われました。
一応電話で一通りのことは聞いたのですが、実際にその不動産屋の方に行って、担当の人と社長さんと話をしてきました。
この家のオーナーが、もう賃貸(ちんたい)はやめてこの家を売ることにしたので、こちらの不動産屋で買い手を探して欲しいと依頼を受けたそうです。
つきましては、現在、実際に住んでいる吉田さんに一番最初に話をすべきだと思ってご連絡差し上げました、ということです。
この家のオーナーはもう90歳近い人で、現在病院に入っているそうです。それで実際に窓口になって動いているのはその弟の人で、これから病院代も必要になりますし、まとまった現金が欲しいということです。
はあ、なるほど。
「それで自分がこの家を買わないと言ったら、この家から出て行けということですか?」
と聞いてみましたら
「いや、まあ・・ちょっとそんな感じでして・・。」と言われました。やっぱそうなりますね。
「販売物件として表に出す日程が決まりましたら、その半年前にはご連絡を差し上げますから、それまでに決めておいていただけませんか。」とも言われました。
決めるというのは要するに、家を買うか出て行くかどっちかに決めるということですね。
だいたい自分がこの家に住み始めたのは、これより前に住んでいたアパートが老朽化で取り壊すというので半年以内に出て行ってくれと言われて、引っ越し先を探していた時に、たまたま実家のすぐ隣の、この一軒家が空き家になっていたのでここに引っ越してきたわけです。ちなみに12年住んでます。
隣の実家では母親が一人暮らしで、この家も自分が一人で住んでいます。いつか母が亡くなる時が来たらその時は自分が実家に引っ越そうかと思っていましたのでどっちみちこの家は引っ越す予定でした。
しかしここでもしこの家を買ったら、将来自分一人になった時、一人暮らしで家を2軒持つことになります。それはちょっと管理が大変です。
それで気になるこの家のお値段ですが、この家は築46年で、すでに家としての価値は0だそうです。不動産屋が算出しましたここの価値は土地だけの金額で500万円です。
実際買うとなるとこれに手数料とか経費などがかかって550万になるそうです。
買うんだったら550万円いっぺんには出せませんので、一部払って残りはローンということになります。しかし家ってのは、古くなるとゼロ円になるんですね。
もし買わないんだったら、同じ家賃でもっと綺麗なところを探して引っ越すか、はたまた実家の方に引っ越して親と同居するか、選択肢は3つですね。
しかし最終的に人生の最後の方では実家に住んでいる予定ですから、今回どこか別のところに引っ越すとなると1回分余分に引っ越しをすることになります。
それに引っ越すとなるとものすごいエネルギーを使います。自分はこれまでの人生で9回引っ越しましたが、どれも部屋のことや住所変更の手続きなど、落ち着くまでに1ヶ月以上かかりました。
もっとも世の中もっと引っ越しの数が多い人なんてざらにいますが、ある程度年を取ってからの引っ越しは非常にハードです。そういうことで買うか引っ越すか、なかなか考えはまとまりませんね。
写真は、後ろの方に見える二階建てが実家で、手前の方の朽ち果てた価格ゼロの平屋が自分の家です。