お父さん、助けに来て
小学校3年の子供がいる、会社員のAさん。
夕方、まだ会社で仕事中だったAさんの携帯が鳴りました。着信を見ると自分の子供から。
何事かと思って出てみると
「お父さん、今、6年の奴らに追われてるんよ! 今、3人で秘密基地に隠れてるところ!○○君がブン殴られた!○○君も見つかって連れて行かれた!
お父さん、助けに来て!早く来てーっ!」
と絶叫。ブッたまげましたが、仕事は途中で抜けられない。勝手に早退すると職場の人に迷惑がかかる。
「行かれない」ということを丁重に伝えるしかありませんでした。
「自分で何とかせえ」とは、言いませんでしたが、結論だけクローズアップすると、それと同じ意味になりますね。
もちろん、その後、気が気ではありませんでしたが、結局秘密基地は発見されずに無事やり過ごしたとのこと。
こういった電話があったらどうするのか、といえば、会社での立場や雰囲気が多大に影響します。すぐに早退出来る職場と、怖い上司がいるのでとても言い出せない職場、自分が抜けたら仕事が成り立たないので抜けられない職場など。
昨今、いじめでの自殺や殺人のニュースが多く、それを知っているだけに、万が一ということは当然頭をよぎります。
家族の緊急事態の連絡、そしてそれは会社を早退して行くべき事態なのか、実は大した事態ではないのか、判断はすごく難しいものがあります。
しかし秘密基地とは懐かしい言葉でした。自分も子供のころ、何人かでやっぱり秘密基地を作って、そこによく集まってました。
無事に済んでやれやれです。