虫の知らせか
まだ父が危篤状態になる、その2日ほど前、いつものように寝る前に焼酎を飲んでいました。
結構でかいコップで、氷はほぼいっぱいまで入れるのですが、一杯目が随分と少なくなった頃、コップを手に取ろうとしたらこの写真のようにコップの前側に手が当たってしまい、そのまま後ろにひっくり返してしまいました。
まだ残っていた焼酎も氷も、畳にぶちまけてしまって「あー、やっちまった。」って感じです。
ちょっと酔っていましたので、面倒くさいながらも雑巾を取りに行って畳を拭いて氷をかき集めて捨てて、何とか掃除が完了しました。
再び座椅子に座って、コップに氷と焼酎を入れて続きを飲み始めました。
そしてまたもやさっきと同じような量まで飲んだ時、次にコップを手に取ろうとしたら、全く同じパターンでコップを後ろにひっくり返してしまいました。
またもや焼酎も氷も畳にぶちまけてしまい、また畳の掃除です。
酔っぱらっているからと言われればそれまでですが、多分この10数年、家で飲んでてコップをひっくり返したなどということは一度もありません。
それが今日に限って、二回も。
飲んだ量も一杯目と二杯目の時で、それほど酔っているという状態でもありません。
ドラマとか漫画で時々ありますね、不吉な予感の場面。
茶碗が割れたり靴ヒモが切れたりなどの出来事があった後、愛する人に不幸が訪れるという展開。
あれを思い出しました。
まさか・・確かに病状は悪化してきてはいましたが、今日明日で死ぬなんてそんな訳ないよね・・、と思ったのですが、これが虫の知らせだったのか、その2日後に父は亡くなりました。
そして葬儀も終わり、火葬場からお骨を持ち帰って、実家の父の部屋に葬儀会社に組んでもらった祭壇にお骨を置いて、その部屋には帰省して来た弟が寝たのですが、弟の話によると、祭壇に線香を上げようとしたら、線香の先端から花火のようにパチパチパチと火花が散ったことが二回あったと言ってました。
また、その他にも色んなことで父ちゃんの気配を感じた、とも言っていました。
また、自分の方も葬儀の翌日、いつもパソコンをいじる時、ダイソーで買ったメガネ型の拡大鏡(1.6倍に大きく見える)をメガネの上からかけるのですが、この一年くらい使っている拡大鏡を、いつものように顔にかけた瞬間、パキッと音がして真ん中から真っ二つに割れてしまいました。
びっくりしました。父ちゃんのいたずらでしょうか。
これら全部、単なる偶然かも知れません、考え過ぎかもしれません。ですが、普段起こらないようなちょっとした不思議な出来事が重なると、そこに魂というものの存在を感じてしまいますね。
ここからは追記です。これを書いているのは5月1日です。葬儀が終わって間もなくして、母から父の形見である腕時計をもらいました。 その腕時計をつけていたのですが、ある日、不覚にも、うっかりと腕時計を床に落としてしまいました。
それが原因だったと思うのですが、この腕時計は太陽電池の電波時計で、明るいところに置いておくと自動で時刻が合うのですが、時刻は合うものの、 何日経っても日付が動かなくなりました。
13日で止まったままです。
それ以前までは時刻も日付も合っていました。
毎日この腕時計をはめていたわけではないので、日付が動かないことに気づいたのは4月の下旬です。ですから時計を下に落としたのは4月13日だったのかも知れませんが、正確には覚えていません。
ただこの13日というのが問題で、父が亡くなったのは1月13日でした。それで父の形見の腕時計が、13日の日付で止まったままになってしまいました。 偶然13日に壊れたのかも知れません。ですが何かそこに因縁を感じざるを得ません。