便所の扉を開けたら、「大」をしている人がいた

駅や百貨店にある公衆便所。そしてその男子便所。
 
ほとんどの便所の「大」をする個室のタイプは、誰も入っていない時は自然に扉が開けっ放しになるタイプです。ですが、たまに「誰も入っていないのに、扉が自然に閉まってしまうタイプ」の個室もあります。
 
これは多分、そうした便所に入っていた人だと思いますが、ある人が、そうした便所に入って「大」の便をしていました。
 
ほぼ出し終えてふーっとしていた時、突然便所の扉がガバッと開きました。カギをかけ忘れていたので、空いてると思って別の人が扉を開けたのです。
 
外に立っていたのは、わりと若い男。双方が「うわっ!」と声を上げ、次の瞬間、扉を開けてしまった男の方が
 
「すいませんでしたーっ!」
 
と言って慌てて扉を閉めました。
 
しかしこういう場面を見られるのは誰しも超嫌です。
 
便器にいた彼は、何か恥ずかしい思いをしたと思いつつ、それから全部出し切った後、尻を拭いてズボンを穿(は)いて、流して個室から出てみると、目の前には一人の男が立っていました。多分、さっき扉を開けた男でしょう。
 
手にはジュースのペットボトルを持っていました。
 
「先ほどは戸を開けてしまってすいませんでした! これはお詫びです!飲んで下さい!」と言ってジュースを彼に手渡しました。
 
扉を開けてから、あのわずかな時間に男は自販機まで走って行って、彼が「大」の個室から出て来るのを、お詫びの品を買って待っていたのです。
 
そしてちゃんと謝るなど、なんて礼儀正しい男・・なのですが、自分がうんこをしていて、扉を開けたらそこに人が待ち構えていた・・・・・これって普通イヤでしょ。
 
それに便所でジュースを手渡されてもちょっと・・という気もしますが、相手も好意でやっていること。
 
無碍(むげ)にもできず「あぁ・・すいません。気を使ってもらいまして・・。気にしないで下さい」と受け取りました。こちらもやはり大人。
 
見ず知らずの他人の恥ずかしい場面を見てしまった場合、すぐにその場を立ち去って、もう顔を合わせないようにするのも配慮だと思うのですが、でも彼のような礼儀正しい人って自分は結構好きですね。
 
開けた瞬間、謝っているのですから、もうそれで会わないようにしましょう、でいいんじゃないかと思います。

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