その名前は違う。
前の会社にいた時の知り合いに街中でばったりと出会いました。数年ぶりです。
ちなみに前の会社は、相手も自分も10年以上前に退職しています。
向こうは現在の会社の同僚らしき人2人と立ち話をしていましたが、こっちに気がついて
「よー、お久しぶり。」と声をかけてくれました。
こちらも
「あ、どうもお久しぶりです。」
と言って少しだけ話しましたが、その際中に彼は、現在の会社の同僚に自分を紹介してくれました。自分の方を指さして
「こちら、俺の前の会社で一緒だった鈴木さん。」
と、紹介してくれました。
(↑いや違う、鈴木じゃねーよ!吉田だよ!名前間違えてんじゃねーよ!)
と口に出しては言いませんでしたが、心の中でそう思いました。爽やかにでたらめを紹介されまして、まあ、この人達とも多分もう会うこともありませんから、いちいち訂正せずに
「よろしくお願いします。」と笑顔で言って適当に話して分かれました。
まあ自分のことを言いましても、自分がこれまで出会った人を全て覚えているかと言うとそうではありません。数年ぶりに出会った人で、顔も声も覚えているのに名前を忘れたという人は確かにいますし、それは相手も同じでしょう。こういうことがあってもしょうがないかもしれません。
たまに全くこちらが覚えてない人が親しげに「久しぶり。」と言って話しかけてくる場合もあります。こちらとしては全然知らない人という感じなんですが、向こうはこっちをよく知っているようで、こういう時も適当に話を合わせて波風立てずに会話を打ち切るしかありません。
50年以上も生きてますから、ちょっと関わっただけの人はさすがにもう忘れますよね。