カレンダーをもらいました
一か月くらい前、読売新聞からカレンダーをもらいました。
カレンダーといえば、自分が以前いた会社でも、こんな風に社名の入ったカレンダーを作って、取引先に配ってました。
その会社は営業会社で、それぞれの社員が100軒から150軒くらいの店舗を担当して、車でまわって商品を卸して行く会社だったのですが、12月になると、それぞれの社員は仲の良いお客さんから
「今年もまたカレンダーちょうだいね。」
と頼まれます。
それは仲良くなりやすい、たいていは個人の小さい商店です。
ですが例年だったら300本、本社から送られてくるところが、会社の業績悪化でその年は100本になってしまい、所長も、これまでのように適当に配っていてはもったいないので、特に大口のお客だけに絞って、どこにカレンダーを持って行くかリストを作っていたようです。
社員には「今年から100本になったから。」ということは伝えてました。
12月に入ってすぐ、そのカレンダーが本社から送られてきたのですが、あいにくその時、所長は休みの日。
本社から荷物が来ていることを一人の社員が発見し、伝票を見ると「品名:カレンダー」と書いてあります。これは、毎年のカレンダーに違いない、と、彼は勝手に封を開け、何本か持って出ました。
封を開けるともうお終(しま)いのようで、社員が一斉に群がり、争奪戦のように次々と持って出ました。当然、自分も参加しました。7-8本取ったと思います。
次の日所長が出勤して来ると、空になった段ボールがあって、カレンダーはゼロ。
所長は自分の計画大狂いで、かなり怒ってましたね。
「会社に来たものを勝手に開けて取って行くとは、お前ら、泥棒じゃないか!」と言うと、
最初に封を開けた社員が
「自分で着服したら泥棒でしょうけど、俺ら、全員、ちゃんとお客さんのことに持って行ったのに、なんで泥棒なんすか!」
と反論すると所長も黙り、結局そのままでうやむやになりました。
自分もその「泥棒」の一人でしたので、後ろの方で大人しくしてました。