助けてもらったけど

昔のことですが。。ある日、Aさんがベンチプレスをしていました。重量は確か90kgか100kgくらい。ところがその日、普段だったら上がるはずの回数が上がらずに潰れてしまいました。そのベンチ台は横にセフティガードがなかったので、潰れると、バーがもろに胸の上。
 
その時、トレーニングルームには何人かの人がいましたが、たまたまAさんの一番近くにいて、一部始終を見ていたのは、よりによってAさんと一番仲が悪いBさんでした。2人は普段から全く口をきかないし、挨拶もしません。
 
だがさすがに、こういう時にまでそんなことは言ってられません。Aさんが潰れた瞬間、速攻でBさんが駆けつけて助けてあげました。
 
Aさんからすれば、最も助けて欲しくない人物に助けられたことになります。しかしAさんも大人なので
 
「ありがとうございました。」
 
と言うと、Bさんも
 
「いや、別に。」
 
と返しました。でも会話はこれだけ。2人の仲が良くないことを知っている他の人たちは、両者の久しぶりの接触にちょっと感動。
 
これがきっかけで仲が良くなるかと思ったら、全然そんなことはなく、再び絶交状態に入ってしまいました。
 
プライベートの世界では、こういう緊急の場合はともかく、日常では、口をきかなければきかなくても済むので、交友の復活はなかなか難しいものがありますね。

2015-02-07benchpress

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