職場に酒
職場に酒を常備しているところがたまにありますね。
自分も若かりし頃、スーパーで5年ほど肉屋をしていた時期があって、その時、東京の大手のスーパーに三か月ほど、研修に出さされことがありましたが、その職場では、厨房にいつも日本酒が置いてありました。
料理に使うのではなく、社員が飲むためです。大体、店の閉店時間30-40分くらい前になると、社員がチビチビやりだして、「おう、お前も飲め」と、まだ店の営業時間内なのに自分も結構飲まされてました。
19時の閉店時間が過ぎてから売り場の片づけをするのですが、その時にはもう、完全に酔っ払ってる状態です。
店から出る時には、ふらふらということもしょっちゅうでした。昔だからまだ良かったわけで、その時は電車通勤でしたし、まあいいかな、と思ってました。
―――――――――――――――――
それと自分のことではないのですが、とある営業会社にも、やはり日本酒が常備されている会社があり、それはもちろん、仕事が終わってから、会社内で社員たちが一杯やって帰るためです。
運転して帰らなければいいのであって、そのこと自体は、特に法律違反ではありませんが。。
ですがごくたまに、そこの所長だけは、「緊急事態」の時に、仕事中でも酒を飲んでました。その緊急事態とは、部長や専務、社長などから、怒られるために呼び出しをくらった時です。
所長といえば管理職ですが、所長の実績とは、営業所全体の数字が所長の評価となるわけで、個人的に所長一人がいくら頑張ったところで、営業所全体の数字が悪ければ、更に上の管理職から徹底的に叩かれます。
かといって、業績が悪いからと、部下を怒れば下からの反発も買うという、大変ストレスのあるポジション。
その所長は、部長や専務から呼び出しをくらった時
「なぜ呼ばれたのか、心当たりがあって、そして明らかに激しく怒られることが分かっている場合」、
時々その職場にある日本酒を2-3杯一気飲みしてから、経営者サイドの待ち受ける部屋に向かっていたそうです。
部下の前で「わしゃあ、これからボロクソに怒られてくるでぇ。そうなることが分かり切っとる部屋へ、シラフで行けるわけがなかろーが。」
とか言いながら、日本酒一気飲み。
「これから嫌な目に遭うことが分かり切ってる場合、事前に酔っ払っておいて精神的ダメージを減らす。」
特殊なアイデアですが、分かる気がします。しかしいいのか、こんなことしてて。。
大手の会社だったら勤務中に酒飲んだとバレたら一発で解雇でしょう。
経営者側とも距離とってれば、においでバレることもないとは思いますが、部下の誰からも、経営者側にチクリが入らなかったのは所長の人望でしょうか。
ある意味、酒の有効な使い方とも言えるような飲み方です。