悪質な商売

何でも数が増えると、その中にはニセ者も混じってくる。本物の中にまぎれて不当に金を稼ぐ、悪質な人間も現れてくる。この3つはその代表的なパターンである。
 
●街頭募金

街で時々見かける街頭募金。募金箱を持った人が「○○のために募金をお願いしま~す。」と呼びかけている。
自分も見かけたら、わりと募金するようにしている(数百円だが)。

この街頭募金の中で、正規の募金ではなく、自分たちで勝手に募金箱などを作って、募金を呼びかけ、それを全部自分たちの小遣いにしているという人間も存在する。
中には貸し衣装などでコスチュームも揃えて本格的にやっている者もいる。また、個人ではなく、事務所ぐるみでやっているニセ募金も存在するという。
人の善意につけ込んだ悪質な手口だが、見分けることはまず不可能。
 
●パワースポットの水

パワースポットとは、心が癒されたりするような特別の場所のことで、主に、歴史ある建物や神社、寺などのことをいう。最近ではそういった場所や神社を観光してまわるパワースポット巡りがちょっとしたブームになっている。
 
そのパワースポットの名前を利用して、ただの「水道水」をペットボトルに詰めて、例えば「○○神社の名水」とか「○○秘境の天然水」「ご神水」などと名前をつけて売っている人間がいる。
 
神秘の水と称しているが、中身は水道水なので、いくらでも作れる。相場は1ケース8000円らしく、年商一千万近くを売った会社もあるという。典型的な詐欺商法。
 
●粗大ゴミの引き取り

「ご家庭で不要になった○○や○○はございませんか。」とスピーカーで流しながら、軽トラに乗って住宅街をまわる。
 
事業所として許可も受けていないのに、勝手にこのようなことをしている人間がいる。
 
家具などの粗大ゴミや、大きな家電品などは、処分するのに金がかかるのはすでに常識なので、引き取り料をもらって粗大ゴミを引き取ってまわる。
 
一日まわって、多い時には12万円くらい稼げるらしい。それで引き取ったゴミたちはどうするのかというと、まだ売れそうな物はリサイクルショップに持って行って売り、どうしようもないものは、夜中に山の中に捨てたり、解体中の家とかビルとかで、侵入出来そうな所へ投げ込んで捨ててくる。廃墟の中にも投げ込んで捨てて来る。不法投棄もはなはだしい。
 
これも本物の業者に混じっていて、偽者かどうかの判断はつかないらしい。もっとも、引き取ってもらう方としては、処分さえ出来ればそれでいいので、それが正規の会社かどうかはどうでもいいことではあるが、そういう問題ではない。
しいていえば、唯一消費者に迷惑をかけていない悪徳業者ではあるが。

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