ポプラの閉店
「ポプラ」というコンビニがあります。
本社が広島県広島市で、中国地方に多く展開していて全国展開ではないので、知らない人も多いと思いますが、うちの近くにあったポプラが閉店してました。
10数年かそれ以上の営業だったと思いますが、近くにセブンイレブンとファミリーマートが出来たのが原因でしょう。
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今から30年くらい前、自分が広島で大学生だった頃、広島のポプラで4年ほどバイトしてたことがあります。
それでこれは、その当時にあった思い出話です。
ポプラのウリは、ご飯の入ってない弁当が店内に並んでまして、それをレジに持っていくと、レジの後ろにある電子ジャーから店員がその場でご飯を入れてくれることです。
おかずを温めて、電子ジャーから入れるご飯なので、やっぱりご飯の食べごたえが違います。
自分がバイトしてた時、その弁当をお客がレジに持ってきたことがあって、その時、たまたまレジで店長がそれに応対したのですが、店長が弁当にご飯を入れようと電子ジャーを開けてびっくり。
米と水は入ってるもののスイッチを入れてなかったので、電子ジャーの中は水浸しの「ふやけた米」が入ってる状態でした。
普通はそれで「ご飯が炊けてなかったのですいませんが・・」と断るところですが、その店長は、その生米をすくってザラザラと弁当に詰めて、
「お待たせしました、ありがとうございました。」
とお客に渡してしまいました。
お客としても、家に帰って開けてみると当然、食える状態ではありませんから、激怒して店に苦情の電話をかけてきました。
「わりゃ、どういうことじゃーっ!こんなん食えるか!今すぐ代わり持って来い!」
という感じで、これまた、たまたま電話をとったのが店長で、怒鳴りまわされたらしいです。
もちろん、「それは私がやりました」なんて言いません。お客は一方的に住所を言って切りました。
で、その時にはご飯は炊けてましたから、代わりの弁当を誰が持っていくかということになりまして、店長から
「吉田さん、持って行ってくれる?」
と言われまして
「は?僕ですか?」
「頼むよ。」
ということで店長命令で仕方なく自分が持って行ったのですが、予想通り、
「お前、ええ加減にせえやっ!お前がこんな弁当だったら、食うんかい!」
「わりゃ、頭の下げようが足らんのじゃ!」
「謝ったらすむんか、コラ!」
てな感じでボロクソに怒られまして
「店長がやったのに、なんで使いっぱしりの自分ここまで言われるんじゃ」と、思いましたが、雇われの身ですから、ひたすら謝り、店に帰ってからも店長には
「結構怒られましたが、何とか済みました。」
とだけ言っておきました。
しかしこのこの店長、「この人はこういう人か」という印象が強烈につきましたね。
結局、自分が犯人だと思われたことでしょう。