日本のお菓子のパクリ。韓国のお菓子。
お菓子に限ったことではありませんが、韓国には日本の商品にそっくりなものが、たくさん存在します。
今から30年前や40年前くらいにコピーされ、商品化されたお菓子などは、韓国人からすれば、昔から存在する、なじみの深いお菓子であり、それを韓国のオリジナルであると思っている人も多数存在します。
ユーチューブの動画で、日本に観光に来た韓国人が、日本にも韓国で売られているお菓子とそっくりなものが売られているのを見て
「韓国とそっくりなお菓子がありますね、韓国の真似をしているようで気分が悪いですね。」
と、コメントしている場面も見たことがあります。この後
「日本の方が先に作られたんですよ。」
と別の人が教えてあげると、びっくりしていました。
お菓子は、ゼロの状態から開発すれば、膨大な開発費や人件費、手間も時間もかかります。他の国のヒット商品をコピーして販売した方が確かにすぐに売り上げにはつながりますが、勝手なコピーは駄目でしょう。
販売の歴史の長い物は今ではパッケージもかなり変わっていますが、発売当初はパッケージまで極めてよく似た商品もありました。
以下はそれらの代表的な商品です。
▼01.日本:かっぱえびせん 韓国:セウカン
セウカンは、韓国の農心が販売する、韓国に広く普及している国民的なお菓子です。日本のかっぱえびせんのパクリではないかと、テレビでもたびたび取り上げられています。
日本のかっぱえびせんは1964年に発売されており、セウカンはそれから7年遅れの1971年に発売されています。かっぱえびせんとはパッケージ、製法、味やお菓子そのものの形までそっくりです。
▼02.日本:ポッキー 韓国:ぺぺロ
韓国では1983年から販売されている、ロングセラーの国民的なお菓子です。11月11日はペペロデーと呼ばれる特別な日で、このペペロを、親しい人に贈る一大イベントの日です。スーパーなどでも特設コーナーが出来る、国をあげての行事となっています。
グリコのポッキーはペペロより17年早い1966年に発売されています。ペペロは、形もお菓子の構成も完全にポッキーそっくりです。
▼03.日本:おっとっと 韓国:ゴレバップ
森永製菓の「おっとっと」は、1981年発売、韓国のオリオン「ゴレバップ」は3年遅れの1984年発売です。中のお菓子は「おっとっと」と同じく、色んな海の生物の形をした一口サイズのお菓子が入っています。
パッケージをクジラをメインにしているところも同じですが、中身も完全に真似ています。
▼04.日本:カロリーメイト 韓国:カロリーバランス
大塚製薬のカロリーメイトは、1983年に発売されました。体に必要な栄養素を手軽に補給できるバランス栄養食として誕生します。
韓国のヘテ製菓の「カロリーバランス」は12年遅れの1995年発売。同じような趣旨の商品で、パッケージも中身も極めてよく似ています。
▼05.日本:エンゼルパイ 韓国:チョコパイ「情」
韓国のオリオンのチョコパイ「情」。1974年に発売を開始しています。
韓国のチョコパイは、マシュマロをサンドしたタイプの「情」と、クリームをサンドしたタイプのロッテ製菓の「モンシェル」が二大巨頭として人気を二分しています。韓国では極めて有名なお菓子です。
オリオンの社員がアメリカで食べたお菓子をヒントに開発されたとのことです。
日本のチョコパイの元祖としては、森永のエンゼルパイが1958年に発売されています。柔らかいビスケットの間にマシュマロを挟(はさ)んだお菓子として開発されました。日本ではかなり歴史の長いお菓子です。
▼06.日本:ハイチュウ 韓国:マイチュウ
日本の森永製菓のハイチュウは1975年に発売されています。韓国のマイチュウは2004年にクラウン製菓が販売を開始しました。
韓国のマイチュウは日本のハイチュウに、大きさ、形、食感、味までそっくりで、森永製菓はソウル地裁に商標権侵害中止請求訴訟を提訴しましたが、森永が韓国で「ハイチュウ」の商標権を取得していなかったため、訴えは棄却されました。
▼07.日本:きのこの山 韓国:チョコきのこ
きのこの山は、1975年に明治が販売を開始しました。傘がチョコレート、軸がクラッカーの有名なお菓子です。
韓国のチョコきのこ(チョコソンイ)は、9年遅れの1984年に発売されました。しかしその中身は、チョコがやけにねじれたりしていて、あまりきれいに仕上がっていないのが特徴です。
お菓子はそっくり、箱もかなり似ています。
▼08.日本:キットカット 韓国:キッカー
ネスレ日本が販売しているキットカット。ウエハースを重ねてチョコレートでコーティングしたお菓子です。
韓国ではクラウン製菓から、KicKer(キッカー)というお菓子が出ています。
中身はもちろん、パッケージもロゴの感じもキットカットにそっくりです。
▼09.日本:ジャイアントコーン 韓国:スーパーコーン
韓国の大手食品メーカー「ピングレ」の開発したスーパーコーン。開発費や研究費で、4年間100億ウォン(約10億円)かかったといいます。
ですが、新商品として発表したとたん、
「日本のグリコのジャイアントコーンにそっくりだ」と、韓国のネットですぐにパクリを指摘されました。
メーカー側は「多くの指摘を受けたため、パッケージデザインの修正を検討する」と発表はしましたが、真似たという指摘は否定しています。
▼10.日本:16茶 韓国:17茶
日本の「16茶」は、1985年にシャンソン化粧品が販売を開始し、1993年からはアサヒ飲料との提携により、ペットボトル入りや缶入りが販売されています。
韓国の「17茶」は、2005年に南陽(ナムヤン)乳業から発売されました。名前の数が一つ多いですが、これは16茶の成分に一つ加えたものではなく、16茶と17茶では成分がかなり違っているとのことです。とにかく17種類入っています。
真似をしても日本には負けたくないとの意識から15茶ではなく17茶になったんでしょうか。
▼11.日本:とんがりコーン 韓国:コッカルコーン
とんがりコーンは、日本ハウス食品が1978年から販売を開始、コッカルコーンは韓国ロッテ製菓が5年遅れの1983年から発売を開始しました。
パッケージこそ違いますが、中のお菓子はほぼそのままのコピー商品で、三角錐(さんかくすい)の形をしたスナックです。
▼12.日本:ポポロン 韓国:ホームランボール
明治のポポロンは1976年に販売を開始しましたが、残念ながら2015年をもって販売を終了しています。シュー生地の中にチョコを詰め込んだ、自分も好きなお菓子でした。
韓国のヘテ製菓食品のホームランボールは1981年に販売開始。こちらもまったく同じ、シュー生地の中にチョコが入っているお菓子です。
▼13.日本:パックンチョ 韓国:カンチョ
森永製菓のパックンチョと、韓国のロッテが販売するカンチョ。
パッケージは違いますが、中身のお菓子は、円盤状のスナックの一つ一つにキャラクターが印刷されているという形式がそっそりそのまま同じです。
ただし韓国の方は印刷が悪くて何が印刷されているのか分からないものが多いとか。
▼14.日本:キャラメルコーン 韓国:キャラメルコーンピーナッツ
日本のキャラメルコーンは、1971年に東ハトが販売を始めました。韓国ではクラウン製菓が、キャラメルコーンピーナッツとして、18年遅れの1989年に発売を開始しています。
元々はアメリカのお菓子で、ポップコーンにキャラメルをかけたお菓子が原点で、それを東ハトが改良し、それをさらに真似たのがクラウン製菓と言われています。