病院に行かないという、人それぞれの理由。
▼病院が怖い
当時付き合いのあった時代に60代後半だった、ある男の人は建設業として働いていましたが、この人が言うには
「ワシは絶対に病院には行かん。だいたい、金がかかるというのもあるが何か病気が見つかるのが恐ろしい。でかい病気でも見つかったら手術だの入院だのでいくら請求されるか分からん。
病院に行かなければ病気が見つかることもないし金もかからん。」
というものでした。
これも元気だからこそ言えるセリフです。当分会ってませんが、現在でも生きていればもう80代後半のはずです。さすがにこの理論を現在でも通していることはないでしょう。
▼恥ずかしいところ
ある男性で股間がかゆいという人がいました。男の股間といえば金玉ですね。
かゆくてたまらないので掻(か)きむしっていると、汁のようなものが出て、股から異様な匂いがしてきます。
皮膚科に行くべきなのですが、やはり場所が場所だけに病院に行くことが恥ずかしい。そういうことで薬局でかゆみ止めの薬を買っては塗ってしのいでいたそうです。
薬局の薬では一時的にかゆみが収まるものの、まだすぐかゆくなってくるので根本的な解決にはなりません。2年ぐらいその状態で我慢しましたがついに皮膚科に行って先生に患部を診(み)てもらい、それ相応の塗り薬を処方してもらいました。
そうしましたら3日程度でかゆみは激減し、1週間ぐらいで完全に良くなったそうです。早くから病院行っておけば2年も我慢せずに済んだのでした。
ちなみにタマがかゆくなるというのは自分も経験があります。自分の場合も半年ぐらい薬局のかゆみ止めでしのぎましたが全く良くなりませんでした。
この人と同じように掻(か)きむしっていると、汁も匂いも出てきました。ですが皮膚科に行くと数日で完治しました。自分もやはり非常に行きにくかったです。
皮膚の薬というのは合わないものを塗っても結局効果がないんですね。やはり病院の先生に見てもらって、ぴったり合う薬を塗ると劇的に改善するということが分かりました。
▼体調不良はYouTubeで直す
自分の知り合いですが、血圧も血糖値もガンマGTPも高いと、健康診断で毎回のように判定される人がいまして、診断結果にも「要再検査」と書いてあるので本来でしたら病院に行って薬をもらわなければなりません。
ですがこの人も病院が嫌いなようで病院には行かないと言っています。この人の理論としてYouTubeを検索すればいろんな病気の治し方や予防法を医者の先生が解説しているので、それを見れば自分で直すことができるというのです。
「いちいち病院に行く必要ないわ、ネットで検索すればいくらでも情報は出てくる、俺は自分で直す。病気になってもYouTubeがあれば大丈夫だろう。」
こう言っていますがこれもまだそれほど自覚症状がないから言えることでしょう。本当に具合が悪くなれば病院に行かざるを得ないでしょう。
▼健康診断にはもう行かない
とある自営業の人ですが、総合病院に健康診断に行った時のこと。朝から行って、少し検査をやっては待たされ、少し検査をして次はまた待たされといった感じで、結局夕方までかかったそうです。
何時間もかかったということでものすごい激怒しまして
「こんなに時間がかかるんだったら、二度と健康診断なんか受けるか!」と言ってました。それ以来3年ぐらいは受けてないそうです。
会社員ではなく自営ですから、受けなければ受けないで済みます。
▼明日はもっと良くなっているだろう
これは自分のことですが、腰が痛い時「明日はもっと良くなっているだろう」と信じて布団に入ります。
次の日起きてちょっとでも痛みが軽くなっていれば「昨日よりちょっと良くなったかな」と自分に言い聞かせて、このまま自然に治りそうだと判断して病院には行きません。
毎日その繰り返しで明日を信じて寝ますが、結局痛みは横ばい状態で2週間以上我慢して何も変わらないので、整骨院に行きました。
腰痛はこれまで何回も経験がありますが、毎回こんな感じです。2週間から3週間ぐらいは自然に治ってくれるだろうと信じて痛みを我慢します。
だいたいいつも整骨院に行ったら1週間程度で痛みは完治しました。整骨院が万能とは言いませんが、自分の痛みがたまたま治る種類の痛みだったのでしょう。
痛くなったら専門家に見てもらうのが良いと分かっていても、ついつい行かずに引き伸ばしてしまいますね。