正露丸は潰瘍性大腸炎に効くのか。
自分が患(わずら)っております病気の潰瘍性(かいようせい)大腸炎という病気は名前の通り腸の病気です。
直接命に関わるような病気ではありませんが、良い状態と悪い状態を繰り返す病気です。
良い状態と悪い状態を繰り返すというのは、トイレの大の数が増えたり減ったりするということです。
2020年の11月に1ヶ月ぐらい入院しましたが、入院直前の数日間は毎日トイレの大の回数が20回ぐらいありました。入院した当日は28回でした。
症状としては下痢と腹痛と血便です。ほとんど食べていないのにトイレに行きたくなります。
この病気は百人いれば百通りの症状と言われており、人によって随分と症状の出方が違います。
7年も10年も症状が出ていない人もいれば、数年間一回も良い状態がないとか、大腸を全部摘出して人工肛門になった人もいます。
自分の場合は幸いにも、入院中でもなんとか飲み薬と点滴で、ある程度回復しました。
退院してからこの2年間の事を言えば、トイレの大の数が良い時で1日1回か2回という時期がありました。これはもう健康な人と全く同じです。
この状態がずっと続けばいいのですが、なかなかそうはいきません。1-2回のレベルが2ヶ月ぐらい続いたらだんだんとトイレの数が増えてきて3-4回のレベルがまた1ヶ月か2ヶ月続きます。
それから週4-5回のレベルがまた1ヶ月か2ヶ月ぐらい続いて1日7回か8回ぐらいのレベルまで悪化します。
これ以上悪化したらどうしようかとヒヤヒヤしますが、どうにかこの2年間に限ってはこのあたりが悪化の頂点となって、また5-6回のレベルに落ちてきて、それから3-4回、さらに1-2回に落ちて絶好調の期間が訪れます。
それでこの段階まで来たらまたさっきと同じように、だんだんと悪化していくという繰り返しになります。数か月かかって悪化し、それから数か月かかって良くなり、絶好調が2か月くらい続いてまたじわじわ悪化が始まるという感じです。
ところで下痢には正露丸と昔から言われています。
自分ももちろん病院からもらった薬は毎日飲んでいますが、薬局で手軽に買える正露丸がトイレの回数を少なくすることに効果があるのであれば非常に助かります。
これまで正露丸を継続的に飲んだことはありませんでしたが、果たしてトイレの回数を少なくする効果があるのかどうか試してみました。
買ってきたのは正露丸糖衣ではなくて、あの、においの強烈な真っ黒い丸いやつです。
この正露丸を一回3粒ずつ、1日3回飲んでみました。それを10日間やってみましてトイレの数がどうなるのかを記録を取ってみました。
ちなみに正露丸を飲む前のトイレの数は十日間でこんな感じでした。
3・3・6・6・4・7・5・5・6・5 (十日間合計50)
そして正露丸を飲んでいる間の十日間の回数はこうなりました。
4・4・6・4・5・2・4・5・6・4 (十日間合計44)
正露丸をやめてからの十日間はトイレの回数はこうなりました。
5・6・5・4・7・5・5・4・4・3 (十日間合計48)
十日間の合計のトイレの回数で言うと、正露丸を飲んでいる間が少し少なくなりました。
正露丸が効果があったのかと言うと、少しだけあったような気がします。ですが劇的に良くなったというほどでもありません。
腸の調子が悪い下痢と潰瘍性の大腸炎の下痢とでは原因が違っているからでしょう。結構期待してやってみたんですが、潰瘍性大腸炎にとって正露丸は効果はわずかといった感じです。