頼まれて数日間、室内犬の世話。
2007年のことなのでかなり昔ですが、ある友人から犬の世話を頼まれたことがあります。突然電話がかかってきて、10日くらい留守にするので、自分が飼ってる室内犬の面倒をみて欲しいと言います。
「アパートの部屋の鍵は玄関前に置いてある梅昆布茶のカンカンに入っているのでそれで中に入って下さい。2日間はエサをやってない状態なのでお願いします。他に頼める人がいないんですよ。」と言われまして、その日から会社帰りにその男のアパートに勝手に入って犬の世話をするという日々が一週間くらい続きました。
初めて部屋の中に入った時には、久しぶりに人間を見たからか立ち上がって出迎えてくれまして、と思ったらゲージの中のエサも水もからっぽでした。
出迎えてくれたんじゃなくて助けを求めていたような感じです。棚にドッグフードがあったので一番に食べ物をあげました。
真冬だというのに、ゲージの中の床はプラスチックの床のままで、この寒いのにこの床で寝てたのかとかわいそうになる環境。ゲージにはカギがかかってて出ることもできません。こんな飼い方してたのか、と思うほど。
床やトイレや食べ物、水など、室内犬の世話などは全くわかりませんので、思いつく限りやってみました。
とりあえず中の掃除をして、新聞紙を敷き詰めて、寝袋みたいな寝床を買ってきて、ドッグフードと水を大量に置いて帰りました。
翌日行ってみると新聞紙はビリビリに引き裂かれ、この中に入って寝るだろうと思って買ってきた寝袋には上にフンをしてました。これは捨てました。
この犬は何やっとんじゃ!と、ちょっとむかつきましたが、再びゲージの掃除。トイレはゲージの中に入れてありましたが、全然そこでしてない。いくたびにフンの掃除。
何日か行ってるとなついてきて、ゲージの掃除で外に出してる最中に近寄ってきてかわいいものがありましたが、動物飼うのにも知識がいりますね。人の犬ですが、面倒みるとなるとそのことばかり考えるようになります。
実際に動物を飼っている人から見ればこのゲージの配置などはだめだめかも知れませんが、当時これでもいろいろ考えてやってみた結果です。
よく分からないまま、あの男が返ってきたのでこの業務も終了しました。
5000円ほどもらいましたが、その倍は金使いました。あの犬、ちゃんとした飼い方されてなかったようだから、終わった後もかなり気になりましたね、あの男も15年くらい前に引っ越して縁も切れましたし、あの後ちゃんとかわいがってもらえたのかどうか。