呪いの代行業
唐突に意味不明なことを書くようですが、最近知ったことです。
「俺をリストラしたあの男だけは許せない、あいつを不幸にしてくれ!」
「有り金、全部出しますから、あの上司を病気にするか、人生のどん底にたたき落として下さい!」
といったような依頼を受けて呪いを代わりにかけてあげる職業です。
名前だけは不気味なものの、現代では、相談に来た人の人生相談を受けたり、癒しや励ましがメインの職業で、どちらかといえば精神のケアをするのが目的のようです。
もちろん呪い代行と看板を掲げている以上、夜中にワラ人形にクギも打つし、呪いの儀式もします。
要は相手が望むようにしてあげて、その人の心を救うのが目的であって、相手もホントに呪いが効いたかどうかというより、多少でも心をスッキリするのが目的で頼むようです。
ちなみに料金はお気持ちで、ということで。
ですが、この呪い代行業、ちゃんと看板掲げてるところはクリーンに営業している会社が多いものの、そうでないところもあり、ピンキリがあるのはどの業種でも同じですが、その中にあって、一線を画す「闇の呪い代行業者」が存在するとか。
もちろん表だって営業はしてませんし、ネットで検索しても出て来るわけがありませんが、あっちの筋の人たちが営業する会社らしいです。
お気持ちの相場は100万くらい。それで憎い相手に確実に恨みを晴らす。頼む人も、それなりに激しい憎しみを持つ人たちばかり。
呪術で確実など、あり得ませんが、ビジネスでやる以上、そしてそれなりの「お気持ち」をいただく以上「頑張って呪ったんですが、呪いは効きませんでした」では済まされないので、実力行使に出ることになります。
つまりはターゲットの後をつけて、いきなり襲いかかり、殴る蹴るの暴行で半殺し。あとは逃げるだけ。
呪いは暴力で解決という、至ってシンプルかつ最強の方法。
人から恨みを買わないように、というのは簡単ですが、生活していると会社の上下関係で上からの命令を伝えただけで自分が恨まれたり、全くの誤解で憎まれたり、全然気づかないところで激しく憎まれたり、と自分の注意だけではどうしようもできないこともあります。
こういったことも運不運になるのでしょうか。出来ることは、こういったことに巻き込まれないように祈ることだけ、ですかね。