大腸炎が再び悪化。今回の処方は浣腸の座薬。

20年数年の付き合いになります、持病である潰瘍性(かいようせい)大腸炎。

いい時期と悪い時期を繰り返すと言いますが、50代半ばを過ぎてからは悪い時期の方が多いような気がします。。

ここ最近絶好調だった腸の具合がまたもや悪化してまいりました。今回、いい時期というのは、結局一か月しか続きませんでした。

悪い時期というのは、血便と下痢が出て、1日に何回もトイレに行きたくなる時期です。トイレの回数は、1日でだいたい7回から9回くらいになります。

もちろん毎回毎回大量に「大」が出るわけではありません。便意が来るわりにはトイレに行っても少ししか出ません。

これまで好調だった腸の具合も、悪くなり始めると最初に現れる兆候は、勤務中に「大」が出たくなることです。

だいたい毎日、家を出てから帰ってくるまで12時間ぐらいですが、健康の時はその間に小便には行くものの、「大」が出たくなることはありません。

症状が出始めると、勤務中に便意が来るようになります。家に帰るまで持ちません。

そうなるとものすごく嫌な予感がしてくるのですがやっぱりそのまま日々悪化してきます。今回もそうでした。

ただ、悪化といっても、入院レベルから、ちょっと血が出る程度という軽い悪化まで、幅があります。

おととし入院した時には、吐き気や腸の痛みがあって、水のような便が出てトイレの水が赤く染まるという状態でした。トイレの数は毎日10回くらいでした。この時は体重が13kg減りました。これくらいが入院レベルの悪化です。

今回は、まだずいぶんと症状の軽い方でした。ですがトイレの回数が多いのは困ります。いつも出たくなったらすぐにトイレに行ける環境ではありません。

おととし入院した関係で、今でも8週間に1回はこの病気の事で病院へ行っていますが、毎回、医薬品の点滴をしてもらって、薬をもらって帰ります。そして次の予約日もその日に決まります。

今回悪くなり始めたのは、病院に行って帰ったその日でした。
トイレの間隔が短くなり始め、すぐ血が出てきます。また始まりました。。

薬自体は毎日飲んでいますので、何とかこのまま良くならないかと思いまして1ヶ月ほど様子を見ましたが、やっぱり悪化してそのまま横ばい状態で何も変わりません。

そこで予約なしですが、いつもの病院へ行ってきました。

現在の症状は、血はあまり出なくなったものの、トイレの回数が多いことと、出たものも下痢ばかりというのではなく、長さのある個体が出る時もありますし、形を成してない個体や下痢の時もあります。毎回出血と下痢というほどではありません。

来月に2泊3日で出かける用事があるので、何とかトイレの回数だけでも少なくならないかと思い、病院に来てみて、今の症状を先生に話しましたら、「では座薬を使ってみましょう。」と言われました。

座薬とは、飲むのではなく、肛門から入れる薬のことです。
座薬は以前にも処方されたことがありますが、あの時は固形物だったものが、今回は液体の浣腸です。ペンタサ注腸1gと書かれてあります。
2週間分の14本で1980円でした。

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座薬とは肛門から入れるものですから、基本的に、肛門に近い腸の部分にしか効果がありません。

自分の場合、炎症が大腸全体から出る型ですので、果たして座薬で良くなるのかどうか・・とも思いましたが、もちろん使ってみることにしました。

光に当たると変質するというので、アルミの袋に入っており、使う直前に袋から出します。

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説明書によると、入れにくい場合は先端にワセリンやオリーブ油などの潤滑剤を塗ってからご使用下さいと書いてあります。

付属品として管(カテーテル)がついていました。入れる時の体勢によって、あった方がいい場合もありますが、使っても使わなくてもいいそうです。

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使う時にはこんな感じでストッパーをつけて使います。

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自分はカテーテルは使いませんでしたが、説明書を見て、入れる角度に気を付けて入れると、すんなり入りました。

手で絞って浣腸液を入れるのですが、これは空気が逆流して容器に入ってこないようになっており、一回絞ったら絞られっぱなしで元の形には戻りません。使い終わったら、こんな感じでへこんだままになっています。

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この後、入れた溶液を大腸に広げるために、横たわった体勢で左向きになったりうつ伏せになったり、仰向け、右を下にしたりなど、それぞれの体制を1分間ずつとります。

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この浣腸をするのは、寝る前にするというのが肝心らしいです。出勤前などにすると、入れた浣腸液がみんな腸の一番下に下がってきてしまうからです。

ですので、浣腸したらそのまますぐに寝るのがポイントだということです。

そして効果のほどはといいますと、これまで出勤の日には、家を出てから帰って来るまでの12時間、「大」でトイレに3-4回行っていたものが0回になりました。何とか家に帰ってくるまでもつようになりました。
3日連続で家を出ている12時間くらいは持ちました。ただし、家に帰ったら精神的なものもあるのか、1-2時間おきに出ます。

出る内容の方は、個体ばかりで完璧の時もありますが、形になっていないゲル状の時もありまして、内容はあまりかわらないのですが、トイレの回数は随分と少なくなりました。出血もほとんどなくなりました。効果はかなりあった感じです。

説明書によりますと、潰瘍性大腸炎の場合、その多くは、大腸下部(肛門に近いところ)に炎症があり、上に上がっていくように炎症が広がっていくらしく、この大腸下部の炎症が、我慢できない頻回の下痢や目に見える出血の原因となっている、とのことでした。

ですから、ここの部分に直接作用する座薬が有効な手段とのことです。

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何とか今回もこのまま良くなってくれればいいのですが。。
20代から40代くらいまでは、症状が出るといっても2-3年に一回くらいだったんですが、症状が出る感覚が短くなってきたというのも歳をとったせいでしょうね。

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