事故車を発見

何か月か前、夜中に道路を走っていると事故車を発見した。一台のバンが、横のガードレールに斜めに突っ込んで停止している。
 
ガードレールは板状のものではなく、パイプが3本平行に走っているタイプのもので、パイプは3本ともぐにゃっと曲がっており、車の前方も結構へしゃげていた。
 
警察も来ていない。自分が第一発見者みたいだった。もしや運転手が車の中で動けなくなっているのではないかと思い、自分も近くに車を停めて、すぐに降りて近寄ってみると、運転席には誰も乗っていなかった。車のエンジンも切ってある。
 
周りをちょっと歩いて運転手らしい人を探したが、誰もいない。
 
ぶつかってそのままの形で放置してあった。
 
そういえば、以前聞いたことがあったが
 
飲酒で物にぶつかった場合、すぐに警察呼ぶとまずいものだから、いったん、家に帰って、しばらくしてから警察に連絡する人がいる。酒のにおいがするのを指摘されても「事故して気が動転していたので、気持ちを落ち着けるために家に帰ってから酒を飲みました。」
 
と、言うらしい。あくまで運転中はシラフだったと言い張る。多分、これもそのパターン。
 
もちろん相手のいる事故だったらこの手口は駄目。公共物を壊したとか、家の壁などの所有者がいる物に自分一人でぶつかった場合だけの話。
 
あるいは別の人は、飲酒で運転している時に検問で停められたら、停められた時にあらかじめ用意していたワンカップなどの酒をその場で飲むと言っていた。
 
アルコール検査されても、それまでに酔っていたのか、今飲んだ酒で反応したのか区別出来ないだろうと。
 
それでそこから代行で帰ると言うのだが、それは実際にやったわけではなく、こうしようという想像上のことで、実際にこんなことやったらごまかしているのがバレバレで、こんな手口は通用するはずもない。
 
飲んだら乗るなは鉄則だが、飲むと結構気が大きくなるので、ついやってしまう人も以前多い。忘年会の帰りに人生が変わる人も、今年もいっぱい出そうな気がする。

1 / 11
サブコンテンツ

このページの先頭へ