声が聞こえる
ママさんと、二十歳くらいの女の子の二人でやっている飲み屋がある。この、女の子の方は、自分で感じるのに霊感があるという。
自分を呼ぶ声がちょくちょく聞こえるというのだ。例えば店の中で,お客もおらず、ママさんと二人だけの状態の時、ドアの方とか上の方から
「舞ちゃん、舞ちゃん!」
と、自分の名前を呼ばれるという。この声は年寄りの声だったり、若い女性の声だったり、その時によって全然違うらしい。
呼ばれたのだから「はーい!」と返事をする。
ママさんとしては、しーんとした店内で、女の子が突然「はーい!」と返事をするのだからびっくりする。
事情を聞けばそういうことらしいのだか、そういうことが結構何回もあると、ママさんも慣れてきて、今では日常の一部となっているみたいだ。