山口県の心霊スポット「七つの家」。そこで起こった事件。都市伝説の一つ。
山口県の心霊スポットとして光市立野にある「七つの家」と呼ばれる場所があります。ネットで検索するとサイトやYouTubeの動画などでたくさん出てきます。
山口県は自分の地元でもありますし、自宅から七つの家までだいたい車で30分ぐらいの距離であり、身近に感じる存在です。
山口県光市(ひかりし)立野の、県道23号線から脇道に入ったところが現場です。最寄りの駅は岩田駅です。脇道まではこういった道路を走っていきます。
場所を検索してみましたが、Yahoo!マップとGoogleマップではちょっと表記が違いますね。
Yahoo!マップでは脇道と奥に建物が描かれていますが、Googleマップではそれがありません。
こちらがYahoo!マップで、七つの家の入り口であろうところに印をつけました。これはスクリーンショットです。七つの家と呼ばれていますが火事で焼失して残っているのは4軒ということです。
こちらはGoogleマップです。こちらも入り口であろうところに印をつけました。スクロールできます。この印の奥に七つの家があるようです。
この七つの家にまつわる噂としてよく挙げられているのが
・7軒ある家のうち、一番奥の家に強盗が入りそこの一家が全員殺害された。
・一軒の家の住人が突然気が狂い、他の家の住人を襲って皆殺しにした。
・7軒の家の住人全員がある日忽然と姿を消した。家財道具もそのまま残されており、鎖につながれた犬も残されていた。
・7軒の家が建つ前はここは墓地だった。
・これらの家に行って幽霊を見たという人が何人もいる。
・これらの家の近くに車を止めると車のドアが開(あ)かなくなる。
などの情報が上がってきます。
ただこれらとも反対の情報もそれぞれ上がっており、
・殺害事件があったなどの記録は残されていない。
・家が7軒あったが人が住んでいたのは2軒だけで、それぞれの事情で自然と引っ越して廃墟になっただけ。
・建売住宅で10軒建てる予定が7軒立てた時点で管理していた会社が倒産したので放置して廃墟になっただけで事件性は何もない。
・いやその管理会社は倒産なんかしていない。現在でも存在している。
など情報がバラバラです。
それでここからは自分の話になるのですが、この七つの家はこれまで何回もテレビに取り上げられたそうで、自分も見た記憶があります。
自分が見た放送はまだDVDというものが存在しなかった時代で、VHSのテープに録画して、心霊番組ではありましたが地元がテレビに出るということで、何回も繰り返し見ました。
VHSの時代ですからもう随分と昔です。DVDプレーヤーが登場したのは1990年代後半ということですから、25年か30年くらい前の放送になるんでしょうか。
現在YouTubeやサイトで見ることができる七つの家は草木が生い茂って朽ち果てた姿になっていますが、自分が放送で見た時には七つの家を訪れたテレビ局のレポーターの人が
「どの家もまだわりと新しいような感じですね。ここがみんな廃墟になってるんですね。」
みたいなことを言っていたのを覚えています。のちに何軒かは火事で焼失してしまいましたが、この時はまだ家がそろっていたようです。
その番組では実際に七つの家に行って取材もしていましたが、その後にここでどういった事件が起こったのかを再現する動画が放送されました。
これは今でも自分でかなり覚えているんですが、ネットのサイトやYouTubeを探しても、それを書いているサイトはないですね。
あれ?自分の勘違いだったか・・?何かの話とごっちゃになっているとか‥?
いや、確か七つの家の放送だったと思うんですが。
この録画は何回も見ましたが、そのVHSテープはもう処分してしまったのでここからは自分の記憶だけを頼りに書くことになります。番組のタイトルも忘れてしまいました。
七つの家で起こった事件というのはこういったものでした。
山口県光市(ひかりし)立野。
県道23号線から脇道に入ったところに立っている七つの家。そのうちの一軒に若い夫婦が住んでいました。夫婦には子供が1人いました。小学生低学年ぐらいの子供です。
ある日のこと。
その夫婦は激しいケンカとなり、一旦は収まったのですがしばらく経っても男の方は怒りが収まりません。
男は、妻がこちらに背を向けているタイミングを見計らって近くにあった大きな花瓶を高く持ち上げ、思い切り妻の頭に叩きつけました。
ゴツン!と大きな音がして花瓶は妻の頭を直撃し、そのまま妻は前に倒れ込みました。男が確認してみると妻は死亡している様子です。
その時には子供はたまたま家にいませんでしたので、子供に気づかれてはいません。男はすぐに妻の死体を家から運び出し家の近くに穴を掘って埋めました。
間もなくして子供が帰ってきて2人で夕飯を食べ、それから何事もなかったかのように2-3日が経過しました。
ここで男はふと疑問に思います。妻は自分が殺害したのですから当然家にはいません。
そしてあれから何日も経っているのに子供は
「お母さんどこに行ったの?」
とは聞いてこないのです。
不思議に思った男は逆に子供に尋ねてみました。
「なあ、お母さん、何日も家にいないだろ。どこに行ったか聞かないのか?」
そう言うと子供は笑いながら男の顔の少し横を指さしながら
「お母さんならいるじゃないか。いつもお父さんの後ろに立って笑ってるよ。」
「なんだってー!!」
男はびっくりしてガバッと後ろを振り向きました。するとそこには自分が殺して埋めたはずの妻が笑いながら立っていたのです。
妻はずっと自分の後ろにいたのです。ただそれに気がつかなかっただけでした。ですが子供にはずっとそれが見えていたのです。
「うわあぁぁーっっ!!」
と男は悲鳴を上げました。
そしてそれ以降、家の中でたびたび妻を目撃するようになり、男はついに正気を失い、刃物を持って近くに住んでいた家の住人を襲ってその人も殺害してしまいました。
そして殺人事件があったということからこの近くに住んでいた住民たちは気味悪がってみんな引っ越してしまい、この7軒の家は誰も住まなくなってしまいました。
こういった話だったと思います。
もちろんこの話が真実だとは言いませんし、今までいくつも上がってきた伝説や噂の1つに過ぎません。
ですからここには皆殺しにされた人たちの幽霊が出るとか、そういった話ではなくて、幽霊が出てくるのは最初に殺害した男が妻の幽霊を見たというその一箇所だけです。
前述しましたがこれは自分の記憶を元に書いた話であって、信憑性(しんぴょうせい)もなく伝説や噂の単なる1つに過ぎません。読み物として流してください。