一眼レフのバッテリー。純正と互換で何枚取れるかの測定。
ボディビルの大会に行く時にはいつもカメラを2台と、バッテリーは8個持って行きます。カメラはニコンのD850とD810で、使うのはD850の方です。810は850が動かなくなった時の予備です。予備ですから持って行くだけで使わないことが多いです。
バッテリーはニコン純正のバッテリーが4つと互換バッテリーが4つの、合計8個です。
型番はEN-EL15です。
互換バッテリーというのはニコンではない、別のメーカーが作った、これとそっくりのバッテリーのことです。だいたい中国製です。自分が持っているのも全部made in Chinaと書いてありますから中国製です。シールや印字が違うだけで形は全く同じです。
ニコン純正のEN-EL15は型番は同じでも時代とともに容量がグレードアップしており、一番最初に発売されたものはシンプルにEN-EL15という名前ですが、この後
EN-EL15a、EN-EL15b、EN-EL15cと、最後にアルファベットがつくようになっています。
形も型番も同じなのですが、最後にCがつくものが一番容量が大きいバッテリーです。
自分の持っているものは、最後にアルファベットのつかない、一番昔に発売されたEN-EL15が3本と、aとbは持っておらず、EN-EL15cが1本です。
左がEN-EL15で右がEN-EL15cです。
純正と互換では、形は同じでも値段は全然違います。ニコン純正のものは5940円くらい、互換は1800円くらいです。
大会では1日中撮っていますが、バッテリーの残量には常に気をつけていて、残量が20%になったら替えるようにしています。ですが時々うっかりしてバッテリーを全部使い切ってしまってシャッターが押せなくなって慌てて替えることもよくあります。
ニコン純正と互換バッテリーで、どれだけの枚数が取れるのか測定してみました。
測定してみたのはこちらの大会で使った時です。
2024.09.28オールジャパンマスターズフィットネス・・13922枚撮影。
2024.09.29オールジャパンフィットネス・・15643枚撮影。
それぞれの日でバッテリーを4本ずつ使いましたが、残量が少なくなって交換したものだけデータを取ってみました。それぞれその日最後にカメラに入れたバッテリーの4本目はそれほど減らなかったのでデータには含めておりません。
データを取ってみたのは、互換バッテリー2本とニコン純正のバッテリー4本です。
カメラの設定は画像の大きさSサイズ・ファイン・撮影後の画像確認するの設定です。
スタート時点の残量や、交換した時の残量などもそれぞれでちょっと違うためそのままでは比較の対象になりませんので、バッテリーを80%使ったら何枚撮れるかという数字に換算してみました。
80%というのは自分の習性で、いつもバッテリーの残量が20%になる前に替えているので80%を基準にしたわけです。
結果として
●互換バッテリー1本目
175分使用
残量100%から29%までで3955枚
80%換算4456枚
●互換バッテリー2本目
72分使用
残量86%からバッテリー切れ(0%)まで1497枚
80%換算1392枚
●ニコン純正1本目EN-EL15
191分使用
残量100%から25%まで3400枚
80%換算3626枚
●ニコン純正2本目EN-EL15
181分使用
残量100%から21%まで4606枚
80%換算4662枚
4月29日
●ニコン純正3本目EN-EL15c
222分使用
残量100%から29%まで6242枚
80%換算7033枚
●ニコン純正4本目EN-EL15
145分使用
残量96%から25%まで3055枚
80%換算3442枚
測定してみましたら個体によって、全然バラバラでした。それもかなり違います。バッテリーを買ってからの期間や、劣化の度合いが関係しているのではないかと思います。
極端に低かった互換バッテリーの2本目は、2022年7月に買ったものです。2年くらい前ですね。
互換バッテリーの1本目は2023年3月に買ったもので1年前になります。
ニコン純正のバッテリーの方は一番最初に一眼レフを買った時に付いていたもので、一番古いのは2011年から使っているものです。それからこの2024年までに何年かおきに1本ずつ買って合計4本になりました。ですから古さで言えばニコンの純正バッテリーの方が随分と古いものが多いのです。
一番数字の良かった80%で7033枚撮れるものは去年買ったEN-EL15cです。
他の3本はcのつかない、古いEN-EL15です。
ちなみに充電は大会に行くたびに8本全部やってます。1つの大会で4本しか使わなくても、次の大会の前には8本全部充電するようにしています。
一番数字の低かった互換バッテリーは推定で45回充電したと思います。互換バッテリーのもう一つの方は30回ぐらいです。
結論としてバッテリー1本あたりで何枚取れるかということは全然バラバラだったためにだいたいこれぐらいという数字自体も言えません。
だいたいですが買って一年くらい、充電回数30回くらいのもので比較しましたら
ニコン純正EN-EL15c・・7033枚くらい。
中国製互換EN-EL15・・4456枚くらい
バッテリーの残量が20%になるまでのだいたいの数字です。バッテリーが完全に切れてシャッターが押せなくなるまで使えばもう少し撮れるでしょう。
極端に数字が悪かった互換バッテリーで1392枚というのがありましたが、これはスタートが86%からになっています。前の日に満充電になるまで充電したはずなのに、カメラに入れて最初に残量を見ると86%になっていました。劣化で100%まで充電できなかったんですかね?
それで使ってみましたら1時間ちょっとでバッテリー切れになってしまいました。
印象として中国製互換は、新品でもニコン純正よりも随分と容量が少なく、さらに劣化もかなり早いような感じがします。
劣化のスピードは使い方にもよるでしょう。毎回100枚くらいの人と毎回バッテリーを使い切るような人では違ってくるでしょう。
ニコン純正の方は買ってからずいぶんと年月が経っているはずなのに、相当持ちます。買って数年が経過したとしても3000枚以上は撮れるような感じです。
こちらは楽天とアマゾンの「ニコンEN-EL15」の検索結果です。ニコン純正と互換品と両方が表示されています。